ビックイニングが８回に訪れた
オリックス自慢の投手陣
その中継ぎ陣から一気に畳み込み
打者一巡のビックイニングだった
王手をかけた阪神タイガース
勝ちに手が届きかけてた
オリックスにとっては
あまりにも痛過ぎる負け方だったと思う
阪神ファンにとっては
熱く！燃える！
実に爽快な試合だった
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甲子園の魔物
先発大竹と田嶋の投げ合い
昨日の山崎同様、苦しんで苦しんで
もがき苦しんでいた阪神タイガース
ストレートの伸びが抜群
フォークの切れ味も抜群
的を絞っても
アウトコースのストレートに
どうしても手が出てしまう
それだけ田嶋のキレが良かった
一方の大竹も失投のストレート以外は
なんとか切り抜けていた
大竹らしい投球内容だったが
どうしても変化球が打者の手元ではなく
手前で沈み始めていたのもあった
緊張や雰囲気に吞まれそうになっても
ギリギリで耐えてゲームメイクが出来た
それが先発投手としての役割
最少失点でなんとか切り抜ける事が出来た
西純矢の投球は悪くなかった
悪くない以上に良かったのだが
大山の捕球ミスで一気に西純矢の
制球が乱れ始めた
メンタルと言っても良いだろう
でもそれは乗り越えなければならない壁
フォークとストレートに的を絞って
打席で構えてたであろう若月に対して
坂本はスライダーをチョイスした
間合いと縦変化に対応していた若月だったが
まんまとスライダーに騙された空振り三振だった
１－０で迎えた７回
西純矢は左打者が続く場面で
島本にスイッチした
ファーストランナーは宗
森の打球はセカンドゴロ
土のグランドの魔物が中野を襲った
球際で小さなイレギュラーを起こす
待って捕球する際に
土のグランドはイレギュラーが敵となる
球際で不思議とバウンドが暴れるわけで
魔物そのものである
中野は焦って処理をもたつき
ボールがライト迄転がってしまった
宗は当然３塁を目指すわけだが
ライトの森下が今度は球が手につかず
モタモタ男をかましてしまった
アカン！
誰しもがそう感じた
中野と森下のダブルエラー状態
オリックスは盗塁が少ない球団だから
走塁は攻める姿勢を忘れない球団
昨日のサヨナラタイムリーの際も
レフト廣岡は諦めずに捕球して
全力で送球迄していた
まるで広岡西武を見ている様だった
隙あらば、全力で走る
モタつく森下を見て
サードコーチャーは手を回し
宗が貴重な追加点となる２点目のホームイン
魔物が騒いだ甲子園
阪神は３つの失策を６回と７回で起こした
魔物に数回襲われた場合
勝利を失うケースが非常に多い
今日の試合は厳しいかも知れない
８回は山崎、９回は平野で来たら
打撃対応が結構厳しくなってしまう
魔物に襲われた阪神
ホーム球場であったとしても
土のグランドの魔物は容赦しない
こんな大事な試合でマジかよ
という空気が流れた時
８回表に湯浅がコールされた
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完全復活湯浅の存在
湯浅は先日は１球で仕事を終えた
今日はイニングを任せる形
ファンにも期待と不安が過る中
湯浅は完璧な投球を魅せてくれた
１イニングしっかりと
俺は抑える事が出来るぜ
と首脳陣とファンに示すことが出来た湯浅
ストレートの走りも良い
これは京セラでも全然行ける内容
阪神中継ぎ陣の右投手が
石井以外どうもピリっと来ない
そんな中、球威のある西純矢と
湯浅をダブルでベンチ入りさせた岡田阪神
だから実は右の中継ぎで苦しい台所事情が
存在していたのだと思う
そこで湯浅と西純矢の存在が非常に大きい
西純矢は制球難がまだ存在しているが
なんとかなんとか行ける感じです
右の中継ぎが石井、湯浅、西純矢
なんとかこの３名＋ビーズリーで
残り２試合回す感じかな？
湯浅が昨年と同じスキルで
投球で来ているのは非常に大きい
これで８回は彼に任せられる位の
右の速球派の安定感が確約された様なものだ
ここに来ての湯浅の勝ちパターン復活は
非常に大きな大きな存在感となった
何が凄いってこの時期に来て
しっかりと湯浅が仕上がっている事
そして西純矢もなんとか投げられている事
実は大竹降板以降
打たれたヒットは１安打のみ
四球は西純矢１ 石井１と出したが
それ以外はしっかりと抑えている
中継ぎが機能しているのは明白であり
湯浅がしっかりと機能していることが
物凄く大きい存在である
加治屋とブルワーに不安があると
感じた直後にしっかりと動いた岡田内閣
これは本当に凄いと思う
湯浅がしっかりと機能している
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魔物再来
甲子園の魔物は相手チームに
再来し襲いかかる時がある
それが８回のビックイニングを呼んだ
田嶋交代でオリックス絶対的勝ちパターン
山崎颯一郎がマウンドへ上がった
本調子であれば間違いなく厳しくなる
２点差とはいえ
投手王国度は阪神とほぼ互角
更に速球揃いは阪神寄り上である
虎心不動は秘かに思う
速球派揃いであったとしても
速球派が常に低めに素晴らしい
フォーシームを投げられるわけではない
高めに浮いたストレートで
誤魔化しが効く部分があるにせよ
それがボール球となれば大変な状況になる
木浪から始まった８回の攻撃
代打糸原が来たら
速球対応力の高い打者が森下まで続く
山崎を打ち崩すしか勝ち目が厳しくなる
展開だったのが８回だった
９回は下位打線なれば
本当に厳しくなる展開だった
セカンドゴロで安達が
ランニングスローでまさかの暴投
魔物再来の瞬間
木浪はオートマチックでセカンドへ行く
まだ２点差
最悪でも１点で抑えられればという
気持ちで中島監督は見守っていただろう
山崎がセットポジションになると
高めにボールが集まり出した
代打糸原が打席に立つと
全部腰より上の高さで
ストレートもスライダーも集まっている
西純矢同様
山崎の投球が完全に浮足立っている
高めのストレートをファールで粘りながら
間合いを合わせて行く糸原
しっかりと振り抜いた結果
レフト前のポテンヒットとなり
１－３塁の展開で近本
速球対応力が高い打順
森下まではガッツリ速球を捉えられる
高めにストレートが浮く所で
山崎は連投でフォークで勝負
腰のラインへ来てしまうわけで
近本がそれを逃すはずもなかろう
ライト前へタイムリーで１点差
更に中野で送りバントで
１アウト２－３塁になった所で
中島監督は宇田川にスイッチした
宇田川も３連投
石井同様疲れがどうしても出て来る
ここでファンブル森下が打席入る
さっきのファンブルのミスを帳消しにすると
決意して打席に立った森下
宇田川のストレートも山崎同様
球速表示に比べると速さを感じない
伸びてないわけで
力で押しているようで球威がない感じ
高めにボールが集まっているので
若月はフォーク連投したが
これがストライクゾーンに来ちゃうわけ
危ないボールなんですよ
力のないストレート状態なので
合わせれば当てられるわけです
流石に若月はストレートを選択
真ん中低めのボールゾーン１５２キロ
フォークで低めの意識がある森下
ストレートも低めに来ると待っていた
ジャストミートして
左中間を破る逆転タイムリー
この時点で試合が決まったわけです
魔物の襲われてメンタル低下しても
打撃でしっかり帳消し以上の結果を残す
この人ルーキーなんですよね
大したもんです
大山のタイムリーは３球続けたフォーク
速球対応力面でストレートで押したい宇田川が
フォーク３連投は流石に虎心不動も驚いた
ストレートが高く浮いて
シュート回転気味だったから
そうせざる得なかったと思う
宇田川も疲れ気味なのは間違いない
虎心不動は日本シリーズ前に
オリックスの中継ぎ陣は脅威だと書いたし
もっと抑え込まれると感じていたのだが
シーズンの疲れなんですよね
想像していた以上に打てるわけ
日本シリーズってのはね
マジでシーズン戦い抜いた疲労蓄積との
戦いでもある
大山にダメ出しのタイムリーを打たれた
宇田川は前日３者連続三振で英雄だったが
今日は涙の降板になったわけで
敵ながら、本当に気の毒に思えた
坂本のダメ押しの２点タイムリーは
阿部の１４８キロのアウトローのストレート
前進守備だったからってのもあるのだが
綺麗に振り抜いて広角に外野の頭を超えている
ビックイニングとなったのだが
諦めない気持ちと展開の変わり目が
野球にはあるわけで本当に怖いよね
阪神勝ったんだけどねｗｗｗｗｗ
魔物が襲いかかった時の甲子園は
本当に何かが居ると感じる位怖い
これで阪神は王手をかけた
この甲子園３連戦は
本当に数々のドラマを感じたし
甲子園の大歓声の凄さを改めて痛感した
大声援に暴言がなければ
最高な１０人目のプレーヤーである
今日の勝ちは色々な意味で大きい
３８年ぶりに日本一に手がかかった瞬間
吉田監督はまだ健在
その当時中心選手だった岡田監督と平田コーチ
恩師に恩返しが出来るまであと１勝
なんとか実現して欲しいですね
それではまた！
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